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油性インキと水性インキ

現在グラビア印刷に使われているインキの種類は、油性インキと水性インキに大きく2つに分別できます。
油性インキは、溶剤に有機溶剤を使用したものを指し、従来から使用されてきています。
それに対し、水性インキは、溶剤に水とアルコールのみで使用したものを指します。

油性インキでは、印刷効率を上げるために蒸発しやすいトルエン・酢酸エチルなどを使用しますが、
油性インキで使われている化学物質には様々な問題点があります。

  • 刺激臭が強い。
  • 充満した際に引火・爆発しやすい。
  • 人体に吸引されると健康被害を及ぼす。
  • 環境に影響がある。

水性インキは、基本的に水とアルコールを使用することにより、
下記の通り油性インキの問題点を解決してくれます。

水性インキでも残留溶剤は発生します。ですが、残るものはアルコールと水のみです。
アルコール+水は、強い刺激臭もなく、内容物の風味を変化することはありません。
水は環境や健康への影響もなく全くの無害です。
アルコールは、環境や健康上影響を与える許容範囲よりも、かなり低いものです。
但し、アルコールですので引火の危険はあります。それでも、有機溶剤に比べれば、危険度はかなり低いものです。つまり、排出される溶剤は環境上問題が少なく、作業現場の環境は大幅に改善され、火災の危険性が少なくなります。